◆補助犬とは

補助犬とは、盲導犬、聴導犬、介助犬を総称した呼び名です。

盲導犬:目の不自由な人を障害物や車などから避けるよう誘導する。
聴導犬:耳の不自由なひとに音を知らせる。
介助犬:体が不自由な人の手足となって働く。


厚生労働省 補助犬

厚生労働省のホームページでも詳しく説明されていますのでこちらもご覧ください。

アニメーションでわかりやすく解説してくれるホームページです。



◆補助犬とは
介助犬とは手や足に障がいをもつ人をサポートする補助犬です。
基本的な仕事は、ものを持ってくる、落ちたものを拾う、などですが
ユーザ毎に補助を希望する内容が少しずつ異なるため、
訓練士はユーザの要望を基に必要な動作を教えていきます。

また、障がいの状態によって同じ介助動作でもユーザにとって最適な位置や場所があるため
完全にオーダーメイドの訓練になります。

ここでは介助犬のできることと介助犬候補生の日常をご紹介します。

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介助犬のできること
  普段ならヘルパーさんや・家族の人に頼めばサポートしてくれるでしょう。
 でも時には相手が忙しく頼みづらいこともあるかもしれません。
 また、外出していて財布・定期券等を落とした時、
見ず知らずの誰かに頼むことは、 勇気がいることです。
でも介助犬がいてくれれば、そんな気遣いは入りません。
 介助犬は喜んで、『待ってました!』と応えてくれるでしょう。
カウンターでの受け渡し
 車椅子に乗ってる方にとってカウンターは
手が届きにくいものです。このような場合でも、
介助犬はユーザーの手となって、活躍します。
例えば、カウンターの人に封筒や書類を渡したり
反対にカウンターから受け取ったりして
ユーザーの元まで持ってきてくれます。
介助犬 カウンターでの受け渡し
ドアの開閉
握力が弱い方にはドアの開閉をサポートします。
室内の場合は介助犬が働きやすい様に取っ手に
細工をしておきます。
写真の様にドアの開閉をしてくれます。

また、冷蔵庫の場合は中にある飲み物等を
持ってくるように教えることも可能です。。
もちろん閉めることだって出来ます。上手に鼻で
押して閉めるのです。
介助犬 ドアの開け閉め
脱衣の補助
 車椅子を利用されている方や、前にかがむ動作が
困難な方にとって家の中で、靴下を脱ぎたいな・・
なんて思っても誰かに頼まなければなりません。
しかし、常に誰かが傍にいるわけではありません。

こんな時も介助犬の登場です。

彼らは靴や靴下を脱がせる作業が大好きです。
何度でも頼んで欲しいと、思ってるかもしれません。
それくらい、喜んで楽しみながら作業をしてくれます。
介助犬 脱衣の補助
指示された物を拾う

介助犬の一番楽しい仕事は落ちた物や置いてある物
をくわえて持ってくる仕事です。
元々、ラブラドールレトリーバーの名前の由来は
レトリーブ(物を回収する意味)からきているそうで、
先祖代々に受け継がれた物なので、くわえて持って
くる作業を生きがいにしている犬もいます。

ペットで飼われいるラブラドールもボールやフリスビー
を追いかけて持ってくる遊びが大好きですよね。

介助犬も訓練の初めは、ボールやフリスビーで
練習します。そして徐々に携帯・新聞・ペットボトル・
財布等に物を替えて訓練をしていきます。
だから介助犬になっても物を銜えてユーザーさん
に持っていく仕事はボール遊びの延長です。
しっぽをフリフリして持ってきてくれます
介助犬 指示されたものを拾う

介助犬 指示されたものを拾う


カーテンも開けれるよ♪ ハガキも出せるよ♪ 靴下脱がすのは楽しいよ♪




介助犬候補生の日常
介助犬候補生たちの朝は、犬舎掃除から始まります。
といっても掃除をするのは訓練士ですが(^^;)
一日の訓練以外の時間は犬舎で過ごす為、特に清潔に
保たなければなりません。
真夏や真冬を除き、気候のいい時には、開閉式の天井を
開けて日光浴をします。

掃除が終わると、トイレの場所へ行き排便排尿を
済ませます。普通のワンちゃんは、散歩の途中で
トイレを済ませることが多いですが、
介助犬候補生は、シーツの上で
するように訓練していきます。

トイレが終わると、そこで少し訓練士と遊べるので、
候補生たちは、急いでトイレを済ませ、トレーナーの
元へ走って行きます。

犬舎に戻ると、お楽しみの食事です。
が、ほんの数秒で食べてしまいます。
もっと味わいながら食べたら・・?と思うこともあります。

そして、
朝と昼の二回の訓練を行います。
家の中を想定した訓練室で、訓練する候補生や、
外に出かけ実戦さながらに訓練する候補生たち
各自、介助犬になる為に、日々頑張っています。

でも、候補生たちは、訓練を訓練だとは思って
おらず、あくまでも遊びの延長だと思っています。
訓練士もその様に心がけて訓練を行います。

ボールを持ってくる遊びの延長に、ペットボトルや新聞を
持ってくる訓練があり、タオルの引っ張り合いの遊びの
延長にドアや冷蔵庫の開け閉めが有ります。




毎日、訓練ばかりでかわいそうと、思っておられる
方もいらっしゃいますが、候補生たちは訓練士と
遊んでいるとしか、思っていないでしょう。

夕食までの間、訓練士は候補生たちと、
時間のある限り本当のボール遊びをします。
候補生たちとの、信頼関係を深める重要な時間の
ような気がします。




特定非営利活動法人 第二社会福祉事業所
介助犬育成団体 京都ケアドッグステーション
E-mail: mailto:info@kyoto-caredog.com
URL:http://www.kyoto-caredog.com
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介助犬 たんぽぽ
ユーザーの方が描かれた、当団体の第一号介助犬 たんぽぽです。
介助犬育成団体 京都ケアドッグステーション

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